雨男、晴れ女、そう言ったオカルトチックな物事はあまり信じないほうですが、旅行に誘うと間違いなく雨を降らす友達がいます。

 

今回、西伊豆に向かうにあたり当日まで晴れ予報だった天気を見事に雨にしてくれました。

 

そんな彼を僕らは、畏敬の念を込めて「気象庁を倒した男」と呼んだ。

 

 

 

さて、今回は”星空指数”の100という数字を信じて西天城高原までやってきました。

 

というかもともとは爪木崎灯台の方で星を撮る予定でしたが、僕らを待っていたのは風速10m/s近くの突風が吹き荒れる海岸で、三脚やらタイムラプスやらそんな生易しいことができる環境では到底ありませんでした。

 

できることと言えばT.M.Revolutionごっこくらいなもので、泣く泣く灯台を後にしました。

 

そして前述した西天城高原に到着するわけですが、そこで僕らが目にしたのは満天の星空…ではなく、一寸先はまっしろな濃霧と時折振り付ける雨でした。

↑現実が辛くなって遊ぶ僕と友達

 

その時すでに23時、他所にはもう行く時間もないため、仮眠をとりつつ粘ることにしました。

 

そして迎えた深夜2時45分ごろ、刹那訪れる雲の切れ間。

大興奮で撮影する僕ら。

 

 

「その5分後、二度と星が見えることはなかった…。」

  

それにしても空気の澄み具合がとても素晴らしく、サクッと撮っただけでも冬の天の川までしっかりと見えるくらいで、ポテンシャルが垣間見える瞬間でした。今度は晴れの時に来たいものです…。

 

翌日、眼前に広がるのは霧に包まれた高原でしたが、なかなかに神秘的な雰囲気。

 

 

高原の朝の空気を楽しんだのち、沼津へ到着。

とりあえずメカジキの照り焼きをいただき、そのままぶらっと観光しました。

 

 

いざ撮り始めると、港町らしさとは何かと考えてしまいます。

らしさだけを追い求めることが正しいのか、ただの観光写真になるのではないか、と、観光地慣れしてない僕にはなかなか考えることが多い時間となりました。

 

 

定番アイテムからそれっぽい小物まで。

 

XF23mmF1.4だけでサクサクと撮り歩きましたが、どうでしょう。

観光だからこそ軽快に足を使うことを考えたり、何を撮りたくなるかもわからない、となってくるとここら辺の焦点距離に落ち着いてしまいます。

心の余裕ができたら中望遠あたりを入れて、印象的な構図も撮りた…あっ、XF56mmF1.2Rはもういないんだったね…。

 

話は戻って沼津ですが、食事を含めて3時間ほどの滞在となりました。

そりゃもう少し滞在したかったのですが、その日は日曜日。

皆さんご存知新東名の渋滞を考えるとお昼過ぎがギリギリと判断したので、ここで帰路に着きました。

 

秋の空気と一抹の名残惜しさを感じながら帰った、そんな一幕を最後に張り付けて、締めとしたいと思います。