“スクラップアンドビルド(英: scrap and build)とは、老朽化して非効率な工場設備や行政機構を廃棄・廃止して、新しい生産施設・行政機構におきかえることによって、生産設備・行政機構の集中化、効率化などを実現すること。この意味で使う場合は和製英語である。“ 出典:wikipedia
誰かは「新しいモノを手に入れるには古いモノを手放さなければいけない」と言い、また誰かは「新しいレンズを手に入れるには古いレンズをMap Cameraに収めなければいけない[要出典]」と言う。
留まることを知らずに拡大していくレンズは、時には自らの意思で、時には運命のいたずらで、時には配偶者の手で縮小へと至る。
さて、XF56mm F1.2という長い付き合いのお気に入りのレンズがありました。
F値1.2でありながら握りこぶし大ほどのそのレンズは、ある旅の終わりにその身に推定2.8Jの力を受けて星になりました。
※雨で星は撮れなかったのにね。
ぶっちゃけ修理は可能かとは思いますが、その場合高額となることはほぼ確定しております。
光軸ズレやエレメントへのダメージ、フレーム自体のゆがみなどの懸念もあり(もちろん修理の際にチェックはしてもらえるとは言え)、かと言って買いなおすのも気持ちとして辛い。
そんな中、修理代にもう少し足を出せば全く同じ画角である、”とあるレンズ”が視野に入るなと思いました。そう…
XF56mm F1.2R APD
このレンズほど使用者と未使用者の思想やコメントに乖離があるレンズもそう多くないだろうと思ってしまうこのレンズ。
興味こそあれど、正直使いこなせるのかすら不安になります。
そして何よりも、彼のレンズは僕のこの憂鬱とした気持ちを晴らしてくれるのでしょうか…。
いや、悩むよりも買えば良い。まずはそこからな気もします。
次の一歩を踏み出すことが、散っていったレンズの供養になると信じています。
…と、ここまでこんな話をしておいてなんですが、無い袖は振れないという悲しい問題もあるので、実際に動きがあるのは来年になるかと思います…。
ひとまず今晩は、これまでのXF56mm F1.2の働きに感謝しつつ、今後の行く末に思いをはせたいと思います。
※今回の静岡撮影旅行ではほとんど持ち出せなかったですが、それでも見返すとよい描写だったな、と供養のために写真を上げておきます。
R.I.P.
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